Proposal Document — Confidential

タイヤ空気圧監視アプリ
国内向け開発提案書

株式会社T&Dレグルス様が構想する「見える安心・聞こえる安心」の
TPMS スマートフォンアプリを、国内開発パートナーとして実現します。

提出先
株式会社T&Dレグルス 大坪様
提出元
株式会社ピースフラットシステム
対象案件
TDR TPMS APP Version 2 国内開発
Section 01 — Background

T&Dレグルス様の現状と課題

弊社が認識している発注背景と、解決すべき課題の整理です。

Version 1 / 現在
既製アプリで販売中
中国工場の標準APP「iBar」を流用して市場評価を蓄積中。早期販売に成功したが独自性がない。
Version 2 / 今回
TDR独自APPを国内開発
オリジナルUI・音声・脈動表現・2段階しきい値を実装し、本格販売を加速させる。
今回の発注
Next / 将来
大型車・クラウド展開
商用トラック対応・複数車両クラウド管理・法人向けプラットフォーム化へ拡張。
海外開発会社との意思疎通が困難だった

言語・時差・品質観の違いから仕様の細かなニュアンスが伝わらず、開発が停滞。日本市場固有のUI/UX要件や利用シーンの感覚的なすり合わせができなかった。

「異常通知だけ」のアプリからの脱却が必要

一般的なTPMSアプリは異常発生後の警報のみ。TDRが重視する「出発前に正常と確認できる安心感」「監視が続いていることを感じられるUI」が既製品には存在しない。

弊社の認識:これは単なるローカライズではありません。TDR独自の「安心哲学」を画面・音声・演出で体現するUX設計が核心です。
Section 02 — App Philosophy

TDR V2 が実現する「3つの安心」

大坪様から共有いただいたブランドブック・開発概略資料から読み取ったコアコンセプトです。

安心 1 — 聞こえる正常確認
運転開始時の音声案内 エンジン始動・初回データ受信後、音声TTSで正常状態をアナウンス。「監視を開始します。タイヤの空気圧と温度は正常です。安全に注意して運転してください。」— ドライバーが目を向けなくても正常を確認できる。
安心 2 — 蛍の光(受信脈動)
センサー受信のアンバーリング演出 新しいデータを受信するたびに、該当タイヤのアイコンがアンバー色でふわっと光り、約20秒で通常表示に戻る。強い点滅ではなく「静かな存在感」で監視継続を伝える。数値が変化しなくても「ちゃんと見張っている」とわかる。
安心 3 — 2段階しきい値管理
正常 / 注意(Amber)/ 警告(Red)の3段階 空気圧・温度ともに「異常になる前に注意」を伝える。簡単設定(標準空気圧入力でAPPが自動計算)と詳細設定(個別調整)の二層構造で、誰でも正しく設定できる。
正常
注意(Amber)
警告(Red)
圧力・温度の両方に適用。異常の手前で気づける設計。
Section 03 — Our Approach

弊社が提案する開発アプローチ

海外開発会社との差別化ポイントと、技術的な解決方針を説明します。

密なコミュニケーションによる仕様精度の担保

国内企業同士のため、細かなニュアンス・デザインの意図・ユーザー体験への思い入れをリアルタイムで共有できます。週次の進捗共有・Slack/メールによる非同期対応・要望があればオンサイトでの打合せも対応。「言ったことが違う形でできあがる」を防ぎます。

BLE × iOS バックグラウンド動作への技術回答

技術的難所:iOSのバックグラウンドBLE制約

iPhoneは画面をOFFにした状態・アプリ非表示時のBLEスキャンが厳しく制限されています。他社が詰まりやすい最大の技術課題です。

弊社の対応方針

iOS Core Bluetooth の Central Background Mode を活用し、登録済みセンサーのAdvertisingデータをバックグラウンド受信。ただしiOSのOS制約を正直に共有した上で「現実的な動作仕様」を大坪様と事前にすり合わせ、過剰な期待を防ぎながら最大限の体験を実現します。

クロスプラットフォーム vs ネイティブの選択

BLE安定性・通知・音声機能の実現度を最優先に、Flutter(推奨)またはReact Nativeでの実装を提案します。iOSとAndroid双方で同等品質を維持しつつ、保守コストを抑制。大型車・クラウド拡張時の再利用性も確保します。

「複製」ではなく「思想の継承と高度化」

既存の工場標準APP(iBar)の基本操作体系を参考にしつつ、TDR独自のUI/UXデザインへと昇華します。センサー登録・タイヤ状態表示・設定フローの使いやすさを現行より改善し、「TDRしかないアプリ」を設計します。

開発体制:モバイルエンジニア(iOS/Android)、BLE/IoT専門エンジニア、UIデザイナーによる専任チームを編成。サンプルセンサー受領後、実機動作検証を優先的に開始します。
Section 04 — Development Scope

開発スコープ(フェーズ1 詳細)

今回の発注対象であるフェーズ1(乗用車向け、V2初期リリース)の開発範囲です。

カテゴリ 実装内容 優先度
BLE通信基盤 センサーとのBLE Advertising受信・安定化。iOS/Androidバックグラウンド動作。通信断・復旧検知とユーザー通知。 必須
監視UI 4輪タイヤ状態表示(空気圧・温度・状態)。アンバーリング受信脈動演出。正常/注意/警告の3段階カラー表示。 必須
音声・通知 運転開始時TTS音声案内。バックグラウンド通知(注意・警告・通信断)。通知タップでアプリへ遷移。 必須
設定 かんたん設定(標準空気圧入力→しきい値自動計算)。詳細設定(個別しきい値調整)。センサー登録(QR/手動ID)。 必須
車両管理 複数車両登録・切り替え。4輪 / 4輪+スペアタイヤ対応。車両プロファイル保存。 推奨
ストア公開支援 App Store・Google Play 申請資料作成・審査対応支援。ビルド・署名設定の一括対応。 推奨
納品物 ソースコード(Git管理)・設計資料・BLE仕様書・ビルド手順書・将来クラウド拡張設計ドキュメント。 必須
スコープ外(今回):クラウドサーバー構築、大型車対応(6輪以上)、法人向け複数車両管理ダッシュボード。これらはフェーズ2〜3で対応します。
Section 05 — Additional Feature Proposals

開発側からの追加機能提案

フェーズ1のスコープに加え、弊社より「さらに体験を高められる機能」をご提案します。優先度は大坪様とご相談の上で決定します。

9:41▌▌▌ ◉
TPMS — タイヤ状態
前左
2.4
bar ✓
前右
2.4
bar ✓
後左
2.1
bar !
後右
2.3
bar ✓
最終更新: 2分前
アプリを開かずに4輪状態を確認 iOS・Android両対応のホーム画面ウィジェットで、タイヤの空気圧・温度・状態を一目確認。「出発前にスマホを見るだけ」のユースケースにぴったり合い、実装コストも比較的低め。
9:41▌▌▌
センサー電池残量
前左 (FL)82%
前右 (FR)75%
後左 (RL)24%
後右 (RR)68%
⚠ 後左センサーの電池残量が低下しています
バッテリー切れによる監視停止を防止 BLEセンサーの電池残量をアプリ内に表示し、残量低下時にプッシュ通知。「知らないうちに電池が切れて監視が止まっていた」という事故を防ぎ、ユーザーの信頼感を高めます。
後左タイヤ — 温度推移
⚠ 急上昇検知 +8℃/5min
警告 注意
-25分-15分-5分現在
③ 温度上昇トレンド検知(予兆アラート)
しきい値到達前に「予兆」を通知 現在値だけでなく「直近5分で◯℃上昇」という変化率を監視し、しきい値到達前に予兆通知。高速走行中のタイヤトラブルを早期発見でき、2段階しきい値管理との相乗効果も高い機能です。
TPMS
FL
2.4
FR
2.4
RL
2.1
RR
2.3
注意あり
Apple Watch
スマートウォッチで瞬時確認 Apple Watch のコンプリケーション・Wear OS ウォッチフェイスにタイヤ状態を表示。運転中にスマートフォンを取り出さずに確認でき、安全運転の観点からも強いアピールポイントになります。
警告・通知 履歴
後左タイヤ 圧力警告
2.0 bar → 1.8 bar
本日 08:32
前右タイヤ 温度注意
68℃(注意しきい値超過)
昨日 14:17
前右タイヤ 正常復帰
52℃(正常範囲)
昨日 15:04
⑤ 異常・警告履歴タイムライン
「いつ・どのタイヤで・何が起きたか」を記録 過去の警告発生日時・タイヤ位置・数値をタイムライン形式で確認できる履歴機能。整備記録としても活用でき、フェーズ3の法人向け複数車両管理への自然な布石になります。
ローテーション提案
FL FR RL RR
⚠ ローテーション推奨(8,000km経過)
⑥ タイヤローテーション・交換リマインダー
整備タイミングをアプリが自動で提案 センサー位置の入れ替えをアプリ内で記録し、走行距離・装着期間に基づきローテーションや交換タイミングを通知。安全意識の高いユーザーに刺さる差別化ポイントです。
フェーズ1への組み込み可否:①②はフェーズ1への追加が比較的容易です。③はBLE受信ロジックと並行実装可能。④⑤⑥は仕様・工数を別途ご確認の上、フェーズ1後半または2への組み込みをご提案します。
Section 05 — Roadmap

3フェーズ開発ロードマップ

今回の発注はフェーズ1。フェーズ2・3も同一パートナーとして継続協業を想定しています。

Phase 1 — 今回の発注対象
乗用車向け基本APP開発
  • iOS / Android 対応スマートフォンアプリ(Flutter推奨)
  • BLE センサー通信・4輪監視・バックグラウンド動作
  • アンバーリング脈動UI・音声TTS・2段階しきい値
  • かんたん設定 / 詳細設定・複数車両管理
  • App Store / Google Play 公開支援
  • ソースコード・設計資料・ビルド手順の納品
Phase 2 — 独自機能拡張
Lite / Full版・ユーザー体験深化
  • Lite版(4輪)/ Full版(6〜10輪)の製品ラインナップ化
  • 走行ログ・データ履歴の記録と可視化
  • UIデザインの継続改善・ユーザーフィードバック反映
  • 保守・アップデート体制の確立
Phase 3 — 法人・大型車・クラウド
TPMSプラットフォーム化
  • 大型車(多軸・多輪)対応・高圧センサー対応
  • クラウドサーバー連携・走行データのクラウド蓄積
  • 法人向け複数車両一元管理ダッシュボード
  • 業務管理システムとのAPI連携
初期設計から将来拡張を考慮:フェーズ1の段階から、クラウド連携・多輪対応を妨げないデータ構造・通信層・UI構成を設計に織り込みます。後から「作り直し」が発生しない設計を約束します。
Section 06 — Schedule

フェーズ1 開発工程

フェーズ1のマイルストーンと主な作業内容です。詳細スケジュールは要件定義確定後にご提示します。

工程 主な作業内容 成果物・マイルストーン
キックオフ・要件定義 サンプルセンサー受領・BLE仕様解析。詳細要件定義書の共同作成。開発環境構築。 要件定義書確定
設計・プロトタイプ UIワイヤーフレーム作成・レビュー。BLE通信プロトタイプ実装(センサーデータ受信確認)。アーキテクチャ設計。 UI仕様確定・BLEプロト
主要機能実装 監視UI・アンバーリング・音声TTS・バックグラウンド動作・2段階しきい値・設定画面の実装。週次進捗共有。 内部アルファ版完成
レビュー・テスト 実機レビュー・フィードバック反映。結合テスト・実車走行テスト。ストア申請資料作成・申請。 ベータ版・ストア申請
リリース・納品 ストア審査通過・公開。納品物(ソースコード・設計資料・ビルド手順書)引き渡し。引き継ぎ・運用レクチャー。 正式リリース
Section 08 — Why Us

なぜピースフラットシステムなのか

海外開発会社にはできなかったことを、弊社が国内企業として実現できる理由です。

01
日本語・日本市場への深い理解
「蛍の光」のような感覚的な表現・日本のドライバーが感じる安心感・日本のアプリデザイン慣習を正確に理解して実装します。ニュアンスが伝わらない海外開発とは根本的に違います。
02
BLE / IoT 機器連携の実績
Bluetoothデバイスとスマートフォンをつなぐアプリ開発の実績を持ちます。特にiOSのCentral Background Modeを使ったバックグラウンドBLE受信の実装ノウハウがあります。
03
スピーディーなコミュニケーション
時差なし・言語バリアなし。疑問が生じたらその日のうちに確認・回答。週次オンライン定例で進捗を透明化し、「気づいたら仕様が変わっていた」を防ぎます。
04
長期パートナーとしての信頼性
単発受託ではなく、フェーズ2・3の継続協業を前提に取り組みます。ソースコードの品質・ドキュメントの充実度・将来拡張を考慮した設計で、長く使えるプロダクトを作ります。
05
改善提案を積極的に行う姿勢
「言われた通り作るだけ」ではありません。TDRの思想を深く理解した上で、より良いUXや実装方法を積極的に提案します。言われた仕様を超えた価値を提供します。
06
AI × 業務システム開発の知見
将来のフェーズ3(クラウド・法人管理)では、AI活用による予知保全・異常検知・運行分析への展開も視野に入れた設計が可能です。次世代TPMSプラットフォームをともに育てます。
Section 09 — Technical Confirmation

技術・仕様の事前確認事項

正確な見積もり・開発計画の策定に向け、第2回商談でご確認させていただきたい事項です。

確認項目 詳細・背景 ステータス
iOSバックグラウンド動作の合意範囲 iOSのOS制約上、アプリ終了状態での常時BLE受信は保証困難。「画面OFF・バックグラウンド実行中」と「アプリ終了後」で動作仕様を明確化し、双方が納得した上で開発を開始したい。 要確認
サンプルセンサーの受領 実機を使ったBLE Advertising解析・通信プロトコル確認のため、早期にサンプルセンサー1式の受領が必要。(初回商談で大坪様より月曜日までに発送との確認あり) 進行中
仕様書・画面デザイン資料の提供 「APP機能仕様書・開発確認書・画面デザイン・画面遷移案・設定画面仕様・しきい値データ集・UI素材」を既にご保有とのこと。NDA締結後に共有いただける旨を確認済み。 NDA後
NDA締結のタイミング 「今回は締結なし、信用ベースで進行」との意向を確認済み。弊社は双方にとって安全な形でのNDAを推奨。弁理士の知人経由で出願検討中とのことで、タイミングを引き続きモニタリング。 継続確認
センサー送付先(エンジニア宛) 実機検証を担当するエンジニアまたは営業窓口のどちらに送るか社内確認が必要。(車を持つ担当者への送付が望ましい) 要確認
ストア審査・申請の分担 「ストア申請に関する器は構築済み」とのこと。Apple Developer Account・Google Play Console の管理者権限を共有いただければ弊社で申請作業を代行可能。 要確認

「見える安心・聞こえる安心」を、一緒に作りましょう。

T&Dレグルス様が長年かけて培ってきたTPMSのノウハウと、
弊社の国内開発力・コミュニケーション力を掛け合わせて、
日本のドライバーに本当に使ってもらえるアプリを実現します。

提出元株式会社ピースフラットシステム
担当関川 すず
所在地東京都中央区日本橋小舟町2-5
H10日本橋小舟町Ⅱ709
次のステップ第2回商談にてサンプルセンサー実機確認・仕様詳細のすり合わせ